旅のストーリー

よく名前を聞くような、メジャーなゴージャス・リゾートではない。
むしろ、自らの存在を覆い隠すかのように、ひっそりと佇んでいるリゾート。
必要以上に名前を世間に売る必要など、ないのだ。
それは、部屋数を最少限に絞り込み、その素晴らしさを真に理解するゲストだけに愛されることを望んでいるかのようでもある。
画一的なものなど何一つなく、全てにわたって、その強烈な個性が反映されている様は、ゲストの感受性を試しているかのようにも映る。
「リゾートに行ったら、こんなこともしてみたい、あんなこともしてみたい...」旅に出る時は、色々な思いを抱くもの。
でも、プチリゾートに滞在して感じるのは、ただひたすら、その空間に身を投じることが最高の安らぎであるということ。
決して規模は大きくないけれど、究極のプライベート空間を求める旅にとって、そんなことは一切関係ない。
そこには、「自分だけのリゾート」に対する、例えようのない満足感が広がっている。
このすばらしいリゾートの存在をみんなに知ってほしいけれど、一方では、誰にも教えたくはない自分がいて...常連のゲストはみなそんな思いにかられながら、繰り返し訪ねてくるのだ。